スタッフの「声」を大事に 仕事が楽しめる職場づくりを。

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“どんぐり”ではパンをつくることが大好きな人たちが集まって、日々美味しいパンやサラダなどをつくってお客様へとお届けしています。でも、スタッフにとってパンづくりは人生の全てではなく、お休みに趣味を楽しんだり、子どもとの時間を大切にしたり、色々なプライベートがあるもの。今回お届けするのは「“どんぐり”での働き方」について。総務の川野辺さんと、長く本店に勤める木村さんにお話を伺いました。

−“どんぐり”の求人ページを見ると若い方が多い印象ですが、実際にはどのような方が働いているんですか?

川野辺:アルバイトさんを含めると、16歳の高校生もいて若い人は確かに多いですね。でも現在の最高齢は75歳のパートさんなんです。それくらい年齢層はバラバラ。お店のなかに、おばあちゃんがいて、お母さんがいて、孫がいて、3世代家族のような感じです。そして皆さん、とても仲が良くてパートさんが学生さんの面倒をみてくださったり、若い方も「今日こんなことがあったんだよ」ってパートさんに話に来てくれたり…幅広い世代の方とふれあえる職場ですね。

木村:そうですね。だから、とても居心地がいいんですよね。私は入社してから16年ぐらい経つんですが、入ったばかりの頃から知っている方がまだたくさんいて気兼ねしなくていいというか、毎日楽しんで働かせてもらっています。

川野辺:木村さんは入社16年目ですが、社内には勤続20年を超えるかたが多くいらっしゃいます。それだけでなく一度、“どんぐり”を辞めた方が他のお仕事を経験されて戻ってきてくださる方も結構いらっしゃるんですよ。

−働くためには休息や休暇も大事なことですが、有給休暇は取得しやすい環境ですか?

木村:基本的に有給休暇は取りやすいですね。希望の日時で休暇をいただけることが多いですし。あと私は今、子育て中なので、どうしても子どもが熱を出してしまったりして急にお休みさせてもらったりすることがあるんですよ。特に朝、急に熱が出てしまうとシフトの変更ができないので申し訳ない気持ちでいっぱいなんです。でも、「いいよ、いいよ」「お大事にしてください」「大丈夫ですよ」って上司も、パートさんも、若いバイトの子も優しく声を掛けてくださるので、本当に救われていますね。

川野辺:実は今、木村さんがお話しされたケースでも“どんぐり”の場合は有給休暇扱いにできるんです。お子さんが熱を出して数日間のお休みが必要になった時でも、給与締めの日までに連絡をもらえれば大丈夫。有給休暇の取得自体も、一般企業にあるような申請の手続きを踏まずにシフトで希望を入れてもらうようにしています。その方が休みやすいですから。

ちなみに有給休暇の取得率ですが、希望されている方のほぼ100%近くがお休みを取っていただけています。

−木村さんはお子さんがいらっしゃるということですが、産前産後休業の制度を利用されたんですか?

木村:はい、子どもが2人いるので2回産休をいただきました。1人目は7年前、2人目が2年ほど前ですね。2人目の妊娠期間がちょうど新型コロナが流行り始めた頃で、当初は妊娠7ヶ月くらいまで働きたかったんですが、感染リスクなどを考えて急遽妊娠4ヶ月くらいで有給と組み合わせて休ませてもらいました。その時も職場の皆さんは嫌な顔ひとつせずに送り出してくれましたし、会社も柔軟に対応してくれたので助かりましたね。

川野辺:“どんぐり”では、これまで対象となる女性スタッフ全員に産前産後休業を取得いただいています。また、産休後の復職の際は保育園に預けなければなりません。その時に店舗と自宅が離れていて保育園に預けづらい場合は、自宅から近い店舗に異動してもらって復職いただくようにしています。あと3歳までは正社員のまま短時間勤務も可能ですし、時間固定で働くことも可能です。

木村:そうなんですよね。“どんぐり”は復帰する時に柔軟に対応してくれるんです。私も産休前は正社員だったんですが、子どもとの時間を大切にしたいなと思って時間に融通の効くパートで戻りました。最初は不安だったんですけど、全然そんなことなくって、やっぱり働きやすい会社だなと思いました。

川野辺:“どんぐり”は、一般的な会社より少し早い妊娠7ヶ月目から産休が取れます。もちろん条件はあるんですが、ご本人と赤ちゃんに負担が掛からないような働き方をしてほしいという野尻社長の想いもあって柔軟に対応させてもらっています。

最近では男性の育児休暇も増えてきていて、現在も取得しているスタッフがいます。北海道は広いので、近くに頼れる身内がいないことがあるんですよね。そういう時にはやっぱりご主人に休んでもらいたいと思う奥様もいるでしょうし、お子さんとの貴重な時間を一緒に過ごしたいって方もいるので。取得できる期間は、1ヶ月でもいいですし、法律の範囲内であれば、長期間取得していただいて大丈夫です。ちなみに現在、取得されている方は7ヶ月間のお休みになっています。

−その他に“どんぐり”ならではの制度はありますか?

川野辺:お引っ越しをするときの補助制度があります。勤務する店舗から1.5km圏内に引っ越すことが前提なんですが、敷金・礼金・引っ越し費用をそれぞれ上限5万円ずつ補助します。その他にも正社員限定になってしまうんですが、パンづくりや仕事に活かせるような「本を買う」ための制度もあります。月に3,000円までなんですが、読むだけで終わりではなくレポートを書いていただいて、一緒に申請してもらう形式になっています。

木村:お引っ越しの補助制度などができたのは、最近ですよね。私が社員の頃はなかったので、使ったことがないんですよ。

川野辺:確かにこの数年で少しずつ制度が整ってきたので活用したことがない方が多いかもしれませんね。木村さんも機会があれば、ぜひ活用してみてください。

私たちの役割として、どうすればスタッフの皆さんにとって働きやすい環境が作れるかということを日々話し合っています。そのためには、やっぱり皆さんの意見がとても重要。本部の方たちが各店舗から集めてきてくれる「こうだったらいいな」「こんなことができたらいいな」という希望をもとに色々な制度を話し合っています。社長もスタッフひとりひとりの働き方や待遇について正面から向き合って考えてくださるので、少しずつですが制度が整ってきているのかなと思います。

木村:もっと働きやすくなるってことですね。

川野辺:はい。私としては、これからもっとスタッフの皆さんから「こういう働き方がしたい」とか、「こういう会社になってほしい」という意見を教えてもらいたいんですよ。本部だけでは分からないことがたくさんあるので、各店舗からどんどん意見が集まってくるようにしたいですね。そのために、もっと話しやすい社内の環境づくりもしなければならないと考えています。

−少し話が変わりますが、“どんぐり”のキャリアアップは自分自身の働きやすさを高めるものでもありますよね。

川野辺:“どんぐり”は販売と製造それぞれの職種で等級制度を採用しています。筆記試験や仕事に対する姿勢、技術を総合的に評価してサブリーダー、リーダー、店長へと段階が上がっていく仕組みになっています。この評価点の中に“どんぐり”の場合は「情意」という人間性を見る部分があって重要視していますね。その他にも入社してから市内のパン屋巡り、東京研修、海外研修という流れで、在籍年数に応じて研修に行ける範囲が広がっていくことも魅力と言えます。

木村:私は海外研修で、フランスに行かせてもらいました。社長に「フランスに行きたいです!」って直談判して希望が叶ったんです。

“どんぐり”は、とにかく声を上げることが大事だなと思います。やる気があればなんでも叶いますから。新商品の開発だけではなくて社内制度が新しくできたり、仕事のやり方がブラッシュアップされたり…スタッフの声がきっかけになっていることが多い会社ですよね。

川野辺:確かに「自分がこうなりたい」って思ったら実現できる会社ですね。今“どんぐり”にはパンではなく、おむすびのお店が1店舗あるんですが、このお店も1人の社員が「おむすびのお店をやってみたい」っていうことを社長に話して実現しました。このように“どんぐり”は自分のキャリアを高めていくことと同時に、人間的な「幅」や「深み」も広げていける会社かもしれません。だから自分の将来像が明確な人ほど、そのお手伝いができる会社なのかなって思っています。

−最後に。スタッフの皆さんに、どのように“どんぐり”で働いてほしいですか?

川野辺:とにかく楽しんで働いてほしいですね。そのために、どんな些細なことでも相談してほしいし、希望を伝えてほしい。もちろん無理なものは無理だとお話ししなければいけないこともありますが、会社としてできることは可能な限り応えていきたいと考えています。もし、気になることがあったら店長に相談してもらってもいいですし、本部のメンバーにも気軽に声をかけてもらえるとうれしいですね。

木村:店長とも話す機会が多いですし、普段から相談はしやすい環境ですよね。でも、確かに内容によっては女性同士の方が話しやすいってこともあるかも…今度、そういうことがあったらまず川野辺さんに相談しますね。

川野辺:はい、お待ちしています。

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Profile
本部 総務
川野辺美智子

総務・経理全般を担当。夫の転勤がきっかけで札幌に移住し、“どんぐり”に出会う。多様な職歴のなかで「一番楽しい仕事」とのこと。好きなパンはお酒のお供にピッタリな明太フランスと、ソーセージが入ったミニクロワッサン。

本店 販売
木村友美

18歳から“どんぐり”一筋。好きなパンは、小学生の頃に食べて美味しかった思い出のミニクロワッサン。もうひとつが高校生の頃からお気に入りのチーズメロン。しかし、最近ではお目にかかれない珍しいパンになってしまい完全復活を要望中。