はじまりは、
小さな珈琲のお店。
1983年、喫茶店として円山で
創業したのがルーツです。
その裏山にあったどんぐりのなる木。
お店の雰囲気にもぴったりで
「珈琲舎どんぐり」という名前になりました。
パンと笑顔に、
気持ちをこめて。
喫茶店としてのどんぐりは、
一度たたんでしまいましたが、
その後、美園市場にパン屋として再スタート。
パンづくりに関しては素人だったので
はじめは売れませんでした…。
でも、近所のみなさんに喜んでもらいたい一心で
楽しく接客をしていました。
地域の声から、
生まれるアイデア。
「おかずみたいなパンがほしい」という
リクエストから生まれたツナマヨ入りの「ちくわパン」。
「どんぐり」の名も知ってもらえるようになりました。
でもやがて消えゆくブームになるのはちょっぴり怖くて、
自分たちはなるべく落ち着いて、
いつものようにいつものパンをたくさん焼いていました。
働くみんなが、
すすんでできる。
パンのみならず、おかずもサラダも。
とにかくお店いっぱいに商品を並べて
選ぶ楽しさも味わってほしい。
新作を作る時はきょくりょく化学調味料を使わず、
できるだけ自由に各店舗で商品開発をしています。
焼き立てがあればレジで交換もします。
“食べたい”に、
こたえていく。
一軒の小さなお店からはじまった
「どんぐり」は今では札幌を中心に数店舗あります。
でも、家族のようにまとまりながらやってきた試行錯誤や
一人ひとりのお客さまに喜んでもらえる幸せは、
いつも心の中で忘れずに留めています。
これからも足元を見つめながら、おいしいお店づくりを。